カスタム電源開発・設計 豆知識
2023.06.07
電源ICにおけるパスコンラインの接続方法
パスコンはICの近傍に配置する、という事はパターン設計における基礎中の基礎となりますが、開発・設計の現場ではなかなか徹底されない状況にあります。特に電源ICにおいてはノイズカット及び電源の瞬間的な変動に対応する必要があるという意味において、非常に重要な役割を担っています。従って、適切な配置およびパターン設計を行う必要があります。
下記の図をご覧ください。このパスコンは、ノイズカット及び電源の瞬間的な変動に対応する事を目的としていますが、電源供給元となる経由孔の位置により、目的の効果を得る事が出来ません。
特に電源ICの場合は、経由孔(供給元)→パスコン→ICと配置し、下記の図のような太く短くベタパターンを引くなどの設計を行うことで、ノイズカットの効果が発揮されます。また、電源の瞬間的な変動にがあっても、コンデンサに蓄えられたエネルギーにより変動を抑え誤動作を防ぐことが出来ます。
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