カスタム電源開発・設計 豆知識
2023.06.28
電流検出ラインの接続方法
電流検出抵抗は、スイッチング電源などに必ず採用されます。しかしパターン設計を誤るとノイズの影響を受け、正確に検出が出来なくなってしまうので注意が必要です。
下記の図のように、電流検出など検出したい部分からモードを引き出さないようなパターン設計を行ってしまうと、ノイズの影響を受けてしまいます。さらに長いパターン配線は電圧降下を起こすため精度を得ることができません。特に電源の場合は大電流をスイッチングしている為、そのノイズが検出ラインに影響し、誤動作の原因となってしまいます。
これを回避するためには、大電流と検出部を分離するようにパターン配線し、ノイズの影響及び電圧降下を最小限となる配線を行います。このようなパターン設計により検出精度も向上させることが可能です。また、最小ループでペア配線しノイズの影響を受けにくくする事にも心がける必要があります。
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