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カスタム電源開発・設計 豆知識

2022.07.12

フィルタ回路について解説

電源回路におけるフィルタ回路とは、入力ラインの電導ノイズを除去する回路のことで、コモンモードコイルとコンデンサで構成されています。

(1)ブロック図

 

フィルタ回路

(2)フィルタ回路実装状態

フィルタ回路実装状態

(3)フィルタ回路構成例

フィルタ回路構成

(4)対策するノイズ

フィルタ回路は、以下のノイズを除去する役割を担います。

① ノーマルモードノイズ

ノイズ源が信号源に対して直列に加わり、信号ラインを通して負荷に伝達されるノイズ

②コモンモードノイズ

信号ラインと接地間にノイズ源が存在し、2本の信号ラインに伝達されるノイズ

除去するノイズ

(4)フィルタ回路部品の役割

フィルタ回路を校正する部品の役割は以下です。

①コモンモードコイル
スイッチング電源自身のノイズが入力ラインへ伝導することを抑えます。


②Xコンデンサ
入力ライン間のノイズを吸収します。また、コモンモードコイルと協調して電源自身のノイズが入力ラインへ伝導することを抑制します。


③Yコンデンサ
コモンモードコイルと協調して電源自身のコモンモードノイズをグラウンドへバイパスします。

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