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カスタム電源開発・設計 豆知識

2026.09.23

セミカスタム電源を検討すべき 4つの判断基準

「標準電源を使いたいが、必要な容量に合う製品がない…」

「取付方法や入出力端子の形状が、装置の仕様と合わない…」

「信号を1つだけ追加したいだけど、カスタム電源だと採算が合わない…」

産業用機器の設計・開発を行う中で、このような課題に直面したことがあるのではないでしょうか。

こうした課題は、「カスタム電源でなければ対応できない」と思われがちです。しかし実際には、標準電源をベースに必要な範囲だけをカスタマイズする「セミカスタム電源」で対応できるケースが少なくありません。セミカスタム電源であれば、カスタム電源よりも短納期・低コストに、仕様を満たす電源を実現できます。

そこで本記事では、どのようなケースでセミカスタム電源が有効なのか、具体的な課題別に解説するとともに、当社の設計・開発事例をご紹介します。

>>セミカスタム電源とカスタム電源の違いはこちら

 

 

こんな場合にはセミカスタム電源で対応します

標準電源を使用する際、以下のようなケースでは、そのままでは仕様を満たせないことがあります。しかし、これらの多くは、セミカスタム電源で対応可能です。代表的な4つのケースをご紹介します。

ケース①:容量が仕様に合わない

装置の消費電力に対して、標準電源のラインアップの中に、ちょうど合う容量の製品が見当たらない、という場合があります。この場合、電源そのものを新規に設計するのではなく、標準電源をベースに周辺回路や実装を調整することで、必要な容量に対応できます。

ケース②:取付方法が装置に合わない

標準電源の外形や取付方法(ねじ位置・向きなど)が、装置の設置スペースやラック構造に合わないケースです。この場合は、標準電源を専用の筐体(箱体)に収め、ラックへの取付や、ねじ止め位置・向きなど装置側との取り合いを考慮した構造に変更して対応します。内部に熱がこもりやすい構造の場合は、必要に応じて強制空冷を追加するなど、放熱設計も合わせて検討します。

ケース③:入出力インターフェースが合わない

標準電源の入出力端子が、装置側の配線仕様と合わないケースです。この場合、電源内部の回路や保護機能はそのまま活かしつつ、入出力端子台のみを装置に適した仕様へ変更することで対応できます。例えば、海外製の標準電源をベースに、国内の装置仕様に合わせて端子台だけを変更するといった活用方法もあります。

ケース④:信号を追加したい

「リレー出力を追加したい」など、標準電源には備わっていない監視・制御信号を追加したい、というご要望の場合です。この場合も、電源本体の基本設計や保護機能はそのままに、周辺回路を追加することで信号出力に対応できます。

 

 

セミカスタム電源の事例を一部ご紹介

事例①:監視制御装置用DC入力電源装置

こちらは海外向けの監視制御用電源(VME 6Uサイズ用モジュール)の製作事例です。お客様よりご指定いただいたDC/DCコンバータを内蔵し、コントロール回路を追加することでシンプルな構成とし、低コスト化を実現しました。

>>事例の詳細はこちら

 

事例②:エレベータ監視装置用直流安定化電源

エレベータ監視装置用直流安定化電源

本事例は、電源装置と監視システムで互換性を持たせる必要があり、従来はRS422+PT5Cの通信でしたが、そこにRS485を追加し、互換性を持たせて開発しています。また、RS485の追加に伴い、電源装置の容量アップを行っています。

通信変換機能を追加するにあたり、電源ボードに通信変換装置を内蔵することも可能でしたが、電源装置のみを使用する場合もあり、別基板に分割して開発しました。また、ニッカド電池を搭載し、停電時でも数時間の稼働が可能なように、緊急時対策を行っています。

>>事例の詳細はこちら

 

セミカスタム電源はアイガ電子工業にお任せください!

「フルカスタム電源ではオーバースペック、でも標準電源では仕様を満たせない」—このようなケースこそ、セミカスタム電源が適しています。

ただし、電源内部の回路設計そのものを大きく変更する必要がある場合や、独自の制御ロジック・保護機能を新たに組み込む必要がある場合など、セミカスタム電源の対応範囲を超えるケースでは、フルカスタムでの設計が必要になることもあります。どちらが適しているかの判断が難しい場合は、まずは当社にご相談ください。

産業用カスタム電源 開発・設計Naviを運営するアイガ電子工業では、セミカスタム電源の設計・開発から製造・検査までを一貫して対応しています。お客様のご要望や装置仕様を確認したうえで、標準電源・セミカスタム電源・フルカスタム電源のうち、コスト・納期・仕様の観点から最適な方法をご提案いたします。

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