カスタム電源設計エンジニア育成
産業用カスタム電源 開発・設計 Naviを運営するアイガ電子工業株式会社では、
職人的で技術伝承が難しいと言われてきた電源を含むアナログ回路の設計技術を
「体系化」「標準化」することで、入社2年で一人前の技術者に育て上げることができる
「アイガ教育システム」を確立しました。
これにより若手の早期戦力化はもちろん、会社全体としての永続的な技術継承・向上が可能となり、
当社が開発した製品を安心して使い続けて頂くことができます。
01
効率的・短期間で「自走」できるエンジニアを育てる、
独自の教育プログラム
アイガ電子工業ではエンジニアを育てる事こそ企業の力になると考え、単なる技術教育に留まらない、点(基礎)と点(設計)が線となる教育を実施します。まずOFF-JTで基礎を理解した上で、OJTを通し理解を深めると共に経験をし、さらに理解を深めることで成長する教育を行います。こうすることで、広い視野を持ったアナログ回路設計,デジタル回路設計,構造設計者を完結できる人材育成を目指しております。
特に、カスタム電源についての基本動作については、2年間の教育計画に基づきOFF-JTを実施し基礎を学びます。知識の習得はもちろんのこと、ベテラン設計者の失敗例やノイズ対策の事例を聞く勉強会も定期的に実施するなど、短期間に効率良く学ぶことができます。
プログラムの概要
- 2年間の教育カリキュラムに基づき、OFF-JTにて基礎を習得。
- 自分で設計した設計書の発表を行う事により、 理解度の確認を定期的に実施。
- 他部門研修を実施し、カスタム電源の製造ライン、 検査方法,測定器の使い方を学習。
- 失敗の事例発表
- 外部講習
こうした独自の教育プログラムを通して、2年で自走できるエンジニア(実案件を担当できるレベル)を育てます。
02
OFFーJTを中心とした教育に実案件を絡めることで、
使える技術力が身につく
OFF-JTは、基本的に週1回約2時間実施し基礎を学習します。電子回路の基礎,カスタム電源の概要,回路動作の概要を理解して頂く事を目的として、講習・実験・課題を実施致します。実験においては、自分で定数を決め、回路設計し、半田付けを行い、製作後には設計通り動作しているのか測定装置などを用いることにより動作確認することを通じ、自分自身で課題を解決する能力を磨きます。さらにOFF-JTで学んだ基礎をもとに実案件をOJTとして手掛ける中で、経験を積み重ね成長につながるよう教育を実施します。
また実際にノイズ試験、振動試験など試験現場に立ち会うことで、理論ではなく目で見て確認する教育も実施します。 2年後、既設計書をベースに自分で部品を選定し、回路設計,PB設計まで実務をこなせる技術力を身に付けて頂く事を、教育目標としています。
03
即時検索が可能な設計データベースにより、
新規の開発・設計案件に応用可能
アイガ電子工業におけるカスタム電源の設計書は各ブロック毎に纏められており、適時更新することで最新の設計例を確認することができます。設計調整時における不具合対策事例も各ブロック毎に纏められておりますので、設計者がいつでも閲覧・確認が可能なようデータベースを整備しています。
その他、過渡現象、寿命計算なども標準設計書として纏められている上、標準部品についても部品毎にカタログを保管し閲覧できるようになっているため、若手設計者でも経験者でも必要に応じて必要なデータを即時に取出し、開発・設計に活かすことが可能です。このデータベースは、経験が少ない設計者の技術力向上にも活かされています。
アイガ教育システムの一部をご紹介します
回路設計の基礎
- 電子回路の基本法則
- LEDの動作
- トランジスタの動作原理
- デジタル回路の基礎
制御関係
- ロジック&マイコン回路
- 通信I/F回路(シリアル / パラレル)
- 簡易プログラム作成
- ワンチップマイコン回路
- FPGA回路
- クリティカルパス計算
共通
- アルミ電解C寿命計算
- 電子部品熱計算
- 消費電流計算
- MTBF計算
- 回路動作シミュレーション
電源関係
- 電源回路の基礎
- 代表的な回路方式
- 入力フィルター
- 突入制限回路
- 整流回路
- 入力平滑回路
- 降圧回路
- 昇圧回路
- フライバックコンバータ
- PFC制御
- PWM制御
- スイッチング回路
- トランス・L 設計
- 出力平滑回路
- タイミング回路
- 起動停止
- 補助電源回路
- マグアンプ制御回路
- アクティブクランプ回路
- 過電圧保護回路
- 過電流保護回路